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梅雨の記憶

毎年逃げられないこの季節。6月7日、梅雨入り。ついに来たか、髪の毛が纏まらないあの憂鬱な時期が。半袖か、長袖か、去年は何を着ていた?毎年着るものがわからなくなる。通勤時、朝から靴下が濡れる悲しさ。洗濯物が干せないジレンマ。どうしたって、わた...
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光の粒たち

ようやく、空が泣くのをやめた。もう気が済んだのだろう。今度は鳥たちが鳴き始める。もういいよ、と合図する。雫を弾いて揺れる草木。たっぷりと湿った土からは、虫たちが顔を出す。けれど、わたしは雨の音が消えて少しさみしい。仕方なく、窓を開ける。大気...
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梅雨と哀愁

じめじめ。でもなぜか 懐かしさが込み上げる。梅雨には、哀愁がある。世界のすべての哀愁が集まって、この空から雨を降らせる。わたしは世界中の哀愁を抱きしめる。涙がこぼれる。理由はわからない。1年に1度だけのチャンス。切なさが、雨で繋がる。
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わたしのシャツ

どうして役割を演じのだろう。わたしはわたし。でも誰も見ようとしない。それでもわたしははみ出す。サイズのあわないシャツは窮屈だから。シャツを脱いだ途端、冷たい目がこちらを見る。わたしは知っている。その目の奥の闇を。怯むなと、自分に言い聞かせる...
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雨の音に紛れる

久しぶりに息をついた、台風の日。ぱちぱちとアスファルトを弾く雨の音に、わたしは身を隠す。目を閉じると、雨に紛れていく。ずぶ濡れになりながら、雨粒と踊ったあの日。雲の上に、太陽があることを確信していた。厚い雲の向こうで、あの人はどうしているだ...
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自分になっていく

行きつくところ、絶望しかない。それでも、希望がないと生きられない。だから受け入れる。何度も、何度も。研ぎ澄まされていく。自分に、なっていく。
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ふたり ②

触れてみたいわたしとは違う内側に潜ってみたい深く深く…光が遠のく音のない底と、耳鳴り揺れる影、触れる指先その瞬間、泡になる溶けていく
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ふたり ①

触れてみたい自分とは違う内側に潜ってみたい深く深く視界が暗い底出会えるだろうかもう一人の自分に
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大学生の頃、教授が言っていた。「人の器は、死ぬまで変わらない」拒絶を感じた。どういう意味だろう。怖くて聞き返せなかった。今でもよく思い出す。その時ごとに、意味が変わる。不思議な暗号みたいに。変わらない私の器とは、何か。暗号が解けたとき、わた...
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悔しさについて

悔しさとはなにか。不当な扱い。抑圧。比較。罪もなく陥れられる…自分を大切にされないときに、感じる。行き場のない憤り。やり場のない感情。いつしか復讐という言葉に変わる。人は闇と繋がっている。