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一人

どうして放っておいてくれないの。わたしの心なんてわかるわけないのに。誰も、わたしの領域に入らないで。一人でいたい。隣りにいないで。みんな、死ぬときは一人。
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青信号

せわしない朝。みんな足早に職場へと歩みを進める。 信号待ち、無表情な顔が立ち並ぶ。 ふと、不安げな顔がある。気持ちがわかる。 これから向かう世界では、自分を半分殺さなければならない。 昨夜の時間がよみがえる。 癒しと発光 […]

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冷蔵庫

夜中に扉を開いた瞬間感じる、謎の安心感。 ライトアップされた陳列棚に並べられた宝石のような野菜たち。 でもわたしが手に取るのは麦茶。 夏の始まり。

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チヂミ

お好み焼きと思いきや、違う。 日本人かと思いきや、違う。 似てるけど、違う。 でもどこか、通じ合う。 手の届く、パラレルワールドみたい。 どっちに転んでも、幸せ。

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昼のコンビニ

旅先で出会うコンビニの安心できること、この上ないツナマヨがあればそれでいい
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夜のコンビニ

ダイソンみたいな吸引力で次々に人を吸い込んでいく欲望に包まれてわたしは自ら塵になる青白いLEDに照らされた店員の顔は能面だななチキと引き換えに、お金を渡す感情のないやりとりスマイル0円より、心地良い
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再会

20年ぶりの再会。ホテルのランチビュッフェみんな少しだけくたびれている。それでも変わらない喋り方少しだけトーンの落ちたが、変わらない声。笑顔も同じ。自分にしかわからない数十年の苦しみや悲しみを味わいながらも、まだ高校生のわたしたちが、そこに...
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石になる日

大切な人を苦しめた日自分を殴っているみたいで不思議だ痛みは感じない血の味のする唾を吐き捨てるわたしは、それでいい
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平凡なんてどこにある

平凡てなんだみんな同じ顔で生きているわけじゃない苦しみ、もがいてその先にある自分を信じる平凡てなんだ誤魔化さないでちゃんと見て私だけの痛み誰かとわかりあえないその先で私は、私になる平凡なんて、どこにもない
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乾き

特に話したいことがある訳じゃない。それでもお喋りをしたい日。お互い何かを埋めるように話す。装っても、上がりきらない口角。電車の窓に映る顔。ミイラみたいだ。