光の粒たち



ようやく、空が泣くのをやめた。
もう気が済んだのだろう。

今度は鳥たちが鳴き始める。

もういいよ、と合図する。


雫を弾いて揺れる草木。

たっぷりと湿った土からは、虫たちが顔を出す。


けれど、わたしは雨の音が消えて少しさみしい。


仕方なく、窓を開ける。

大気が頬を撫でる。


空気が、光の粒でいっぱいになっていた。


全てを手放せるくらい、綺麗だった。

タイトルとURLをコピーしました