うどんについて


わたしは家で食べるうどんが好きだ。

でも、外で食べるうどんにはあまり魅力を感じない。


理由はわからない。

いっそ、うどんに聞いてみたい。


外でわたしに食べられるのと、家でわたしに食べられるの、

どっちが好き?



カレーはどうだ。

家で食べるカレーも好きだが、外で食べるインドカレーは格別だ。

ここは明確で、家では出せない味だから。
だって、きっと使ってるスパイスの量、種類が桁違い。


でもうどんは?

家で作るうどんは市販の出汁を使っている。


たとえば肉うどん。

材料は、
冷凍の麺、麺つゆ、豚肉、長ネギのみじん切りに温泉卵、そして七味。

特に冷凍の讃岐うどんの麺がお気に入りだ。


特別な何かを入れているわけでもない。

それでも家で食べるうどんが一番美味しい。


そういえば、土曜日の半日の学校後に家で食べるうどんが好きだった。

土曜日の下校はいつも特別だった。



太陽が真上にいて、早く帰れるのが嬉しかった。

家に帰れば母親がいて、お昼の仕度をしてくれる。


でも、抜け殻の学校がどこか寂しそうだった。

土曜日のお昼の住宅街はいつもと空気が違っていて、まるで時間が止まってしまったかのような錯覚に陥ったものだ。


異世界に足を踏み入れてしまった気がして、友と別れたあとの道が少し怖かった。

そして、家についてお昼ご飯を食べる。


あの感覚は、何だったのだろう。


うどんは、ツルツルとわたしの口に吸い込まれていく。

テレビには、お昼の情報番組が忙しく映る。


もちもちした讃岐うどんを食べながら、

窓から入る、陽の光を眺めた。

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